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初恋紅豆氷(アイス・カチャンは恋の味)

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先日ある方のブログで、マレーシア映画の紹介があってすぐにネットで鑑賞しました。その映画の名は「初恋紅豆氷(アイス・カチャンは恋の味)」。古き良きマレーシアの華人社会を描いたノスタルジックな青春映画でした。ペナン出身の人気歌手阿牛が、長年温めた構想で初めてメガホンをとったらしいのですが、初めてとは思えないカメラワークで映像がとても綺麗でした。

舞台は80年代のマレーシア、主に華人が住む小さな町の喫茶店。次男坊ボタック(阿牛)は、居候の娘・アンチー(李心潔)に片思い。父親の暴力に耐えかねた母親がボタックの母を頼ってきて以来、ボタックの家でいっしょに育った。母親は喫茶店の店先で焼そば売りをして生計を立てている。アンチーは“打架魚”(闘魚)のあだ名のとおり、男勝りで喧嘩では敵なしだが、父への思慕が断ち切れないでいる。アイス・カチャン(小豆のかき氷)は父との思い出の味だ・・・。

こんな設定で始まっていく物語は、中国人の世界に足を踏み入れた人にしかわからないような、中国人の笑い(ユーモア)有り、涙有りの映画でした。映画の最後の方で、マレーシアを去ろうとしているアンチーに紅豆氷を手渡すボタックのけな気な姿には切なさを覚えました。


↑そんな温かい物語を支えているのが、この豪華な俳優人です。曹格、梁靜茹、品冠・・・、皆さんマレーシア華僑だったのですね。

私は深セン駐在時代、ほとんど毎晩と言ってもよいほど、丁度夜10時くらいから始まる星光衛視台で放映される香港映画を見ていました。半分は中国語の勉強のためだったのですが、最後の方は香港B級映画のなんとも言えないくだらなさ、はまると面白いブラックユーモア、そして香港の田舎の人間模様などが楽しく感じるようになっていました。

初恋紅豆氷も、このときの香港映画に通じるほのぼの感があって、それでいて映像が美しいので見ていてあっという間に時間が過ぎていきました。途中聞こえてくる南国の鳥の鳴き声・・・、香港で何度も聞いた声です。感慨深かったです。


↑映画の中で出てきた紅豆氷。こちらも香港で何度か食べた懐かしい味でしたが、映画にすぐ感化されてしまう私は、先週末すぐに、今住んでいる町にある台湾スイーツ店に足を運んで味わってきました。

でもただの紅豆氷はなくて、ミルク紅豆氷でしたが。でもこれが本当に美味しかったです。近くに華南地区で慣れ親しんだスイーツの店があることを嬉しく思いました。

最後に・・・私のブログをいつもご訪問いただいている方でしたら、このマレーシア映画初恋紅豆氷は気に入っていただけるものと思います。是非ご覧ください。ちなみに私はちゃっかり優酷で見てしまいました。

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