↑以前、私が好きな女優の1人はセシリア・チャン(張栢芝)さんと紹介したことがありましたが、今回は彼女が出演された別の映画が「ラブ・レター〜パイランより〜」の紹介です。
浅田次郎の「ラブ・レター」が原作ですが、その作品を韓国のソン・ヘソン監督が見事な韓国映画に仕上げました。でも・・・、韓国映画にありがちなやくざ社会がベースになってしまったのが少し残念です。
セシリア・チャンさんの役は両親に先立たれて親戚を頼って韓国に出稼ぎにきた貧しい大陸人の女性の役でした。涙の女王にピッタリの役柄で、偽装結婚で籍を入れた韓国人男性を想いながら頑張って仕事を進めながらも、病気が悪化して亡くなってしまう可哀そうな女性を演じていました。彼女、本当に清楚な芯の通った悲劇のヒロインが似合う女優ですね。。。韓国の黒社会を背景にしたドロドロした内容が、彼女が登場することで緩和されて素敵な映画に変貌するから不思議です。。。
でも、この映画の最後の終わり方は、見た目にも印象的にも不要だと思わせる映像でした。これがやくざ社会を写した韓国映画の手法なのかもしれませんが・・・。
ということで、セシリアさんファン以外の方にはあまりお勧めできない映画ですが、貧しい中国人が未だにこのような境遇にあることを忘れてはならないということを思い知らせてくれる映画ですので、興味のある方はご覧になられてみて下さい。